数学

科学の「ことば」、数学を楽しく

数学もまた「ことば」です。こういうと驚く人もいるかもしれません。とくに、物理学や工学、化学など、理系に進む生徒にとっては、数学で扱われる記号や文字式などが世界共通の「ことば」となり、高度な計算の世界が展開されます。

かの文豪、芥川龍之介は「文芸家たらんとする中学生は、須く数学を学ぶ事勤勉なるべし」と数学の重要性を説きました。春日部共栄の数学は、理系に進学する生徒のためだけでなく、文系を目指す生徒に対しても「人間形成としての数学教育」を志しています。重要なことは、論理的思考力の育成と知的好奇心の喚起です。これらを達成させるために6ヶ年シラバスは構成されています。

1、2年次は幾何に重点をおいています。柔軟な発想力と粘り強い思考力を培うと同時に、数学の楽しさを味わえるように工夫されています。

3、4、5年次は、抽象的な数学概念を獲得するために、それまでに養ってきた幾何と代数の融合を試みます。キーワードは「数式からグラフを、グラフから数式を」です。他の単元とのつながりを意識した授業を展開することで、知識の深化を体験し、知的好奇心を喚起します。

6年次は難関大学対策として、単元に捕われない幅広い知識を必要とする実践問題を演習していきます。その過程において論理的に正しい答案が書けるように指導します。

こうした日々の学習に加え、数学オリンピックや数学検定への挑戦を推奨し、それらの講習会を開くなど自発的に数学を学ぶ機会を提供しています。