【活躍する卒業生】細井友裕 先生

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 本校の29回生(一貫3期生)で、東京大学大学院総合文化研究科博士後期課程に所属している細井友裕先生が、今年度から中学で始まった新コース(プログレッシブ政経・IT医学サイエンス)のコース別活動の講師として、母校に戻ってきてくれました。大学院での研究や進路選択について、在校生の皆さんへメッセージをいただきましたので、ご紹介します。

【なぜアフリカを研究しているの? 】

私は2011年に春日部共栄を卒業して中央大学に進学しました。もともと政治学や国政関係論に関心があったのですが、東日本大震災の直後の節電と自粛ムードで、入学式やイベントの多くも中止されていて、悶々としていました(コロナ禍の今と近いかもしれませんね)。

そんななかで偶然、本屋でアフリカに関する本を手に取りました。全くアフリカについて知らなかったので、見ること聞くことすべてが新鮮で、のめりこんでしましました。せっかく興味が沸いたのでじっくりアフリカについて勉強しようと思い、大学院進学を決めました。しかし当時の中央大学にアフリカ研究者はいませんでした。そこで、日本のアフリカ研究のリーダーの一人、遠藤貢教授がいる東大を受験して進学することにしたのです。ここ数年は南アフリカを中心に現地調査を行い、論文を書いています。

【何を研究しているの?】

私が研究している南アフリカやナミビアは比較的豊かで、ショッピングモールには欧米のハイブランドの店が並んで います。一方で、とても貧しい暮らしを余儀なくされている人もたくさんいます。南アフリカやナミビアのように貧しい人たちへの社会保障を充実させる国もあれば、まったく対策を取ろうとしない政府もあります。政府がしっかりと対策を取る国と、まったく行おうとしない国の、指導者たちの動機や制度の違いについて、政治学の立場で研究をしてい ます。

【国際関係に興味のあるみなさんへ】

英語は必須です。できれば興味のある地域で使われている言語も学びましょう。私はフランス語も勉強しました。しかしコミュニケーションもニュース・資料解読もほとんどが英語です。国際関係に限らず、いまや英語なしに仕事はできません。文理問わず、中学・高校の勉強で無駄になるものはありません。意外かもしれませんが、国際関係論では統計学を使った研究が増えているので、高校数学は不可欠です。将来絶対使わないだろうと思っていた知識が、意外なところで役に立つものです。苦手な科目も手を抜かず勉強しておくと、きっと10年後によかったと思うでしょう。

以上がメッセージです。

在校生の皆さん、卒業生からのメッセージを胸に、これからの学習に取り組んでいきましょう!

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